浜名湖の4月は鮎(あゆ)の海
4月になると遠州灘や浜名湖に注ぐ川で孵化した鮎の子『アユゴ』が育ちながら水揚げされはじめます。
鮎は川と海を行き来して育つ魚。
稚魚のうちは豊富な栄養を持つ海で育ち、やがて川へと遡上して大きく育ちます。
春の浜名湖は鮎の稚魚にとって海そのものなのです。
4月のハシリの時期にはまだ透きとおるような稚魚が日に日に育って鮎らしくなり、サケ科のの顔を持つようになります。
特別な春の香り 香魚
鮎は香魚ともいい、スイカの香りともキュウリの香りがするとも言われます。
浜名湖のアユゴはまだまだ幼く香りはほのか。
6月に川での鮎釣り解禁前に水揚げされる特別採捕のアユゴは、浜名湖のみで限定数量手に入る特別な春の香りです。