舞阪・新居漁港を賑わすもちかつを漁は例年4月頃の初がつをに始まり6月頃まで、以後も出漁船は減りますが夏から秋まで続きます。
舞阪もちかつをとは
舞阪・新居から出漁し、遠く数十マイルも先の黒潮や枝潮の海域まで遠征して釣り揚げるかつをはそのままではもちかつをにはなりません。
船から両手を広げるように張り出す曳き縄竿からバケと呼ぶ疑似餌をつけた曳き縄を幾本も流してかつをを一本づつ釣りあげます。
釣りあげたかつをの尾を持ち、船縁に頭を打ち付けて即締めし、地抜きをしてから船のカンコウ(保冷庫)に敷いたぶ厚いスポンジの上に丁寧に並べ、凍らせず冷やして運ぶことで硬直前のモチモチした身のまま水揚げすることでもちかつをが出来上がります。
舞阪もちかつをを楽しむには
舞阪・新居漁港に揚がるもちかつをは午後1時半頃以降に競りが行われ、直接目利きして仕入れています。
もちかつをのモチモチ食感を楽しめるのは硬直するまでの時間です。
ご予約いただいたお客様、港から発信をはじめる情報をご覧になって「駆けつけて」いただければお楽しみいただけます。
かつを漁が一番好き
舞阪もちかつをを水揚げする漁師さんは春からのもちかつを、夏のアマダイ、秋からのトラフグ漁を兼業していますが、誰もがもちかつを漁が一番好きだと話します。
黒潮へ遠征し一本一本のかつをを引き縄で引っこ抜くだけのシンプルな漁が漁師さんの心を奮わせます。
往路は燃費を考えてゆっくりでも、かつをを積んでの復路は海をぶっ飛ばして戻る漁師さんが舞阪漁港の床を丸々と太ったもちかつをで埋めていきます。